第1回デザインワークショップ『WEBデザイン再考─SNS時代のWEBとグラフィックデザイン』

講師 西岡 仁也 氏

開催期間:全2日間(各回60分× 4講義)

開催日時:2025年8月24日(日)  / 2025年8月31日(日) 14:00〜16:15(休憩15分)※受付は13:30〜

会場:デザイン史リサーチセンター東京(住所:東京都新宿区下落合3-15-23-104)

料金:全2日間 / 20,000円(1日分 10,000円 )

※ワークショップの時間帯が延長されても追加料金は発生しません。

※2日間の内容ですが、1日のみの参加も可能です。

※法人として参加される方は別途ご相談となります。

※当日、現金にてお支払いください。

※DHRCtokyo会員の方は全2日間/10,000円(1日分 5,000円 )

・申し込み:先着6名 ※下記リンク先のフォームからご応募ください。

・持ち物:筆記用具、PC持参(PCの準備が難しい場合には事前にお問い合わせください)

【応募フォーム】

※下記URLから応募フォームにアクセスし、必要事項を明記の上ご送信ください。

https://forms.gle/oQwCQ7JFUze8GJE66

【ワークショップについて】

 本ワークショップでは、視覚的訴求力とユーザー体験(UX)を意識した1ページ構成のWebサイトを構築します。使用ツールは、ノーコードでWebサイトの公開まで作成可能なSTUDIOです。デザインに触れたことがない方でも、構成・視線誘導・余白設計といった基礎的なビジュアルコミュニケーションの要素に実践的に触れながら、Webサイト制作のプロセス全体を体験することができます。

 コンテンツ設計からビジュアル表現に至るまでの流れを体系的に理解し、「記録する」、「伝える」から「体験させる」へのデザイン思考の転換を促します。参加者自身の写真や体験を素材とし、個々の経験が“Webメディア”という場でどのように再構成され得るのかを考察する機会としても最適です。クリエイターのポートフォリオや個人サイトのほか、教育機関等でのWebデザイン学習でのSTUDIO導入にあたっての教材作成の場としてもご活用いただけます。

【講師プロフィール】

西岡 仁也(ニシオカ ヨシヤ)Ph.D.(芸術工学)

2004年多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業、2006年同大学院修了を経て、現職は筑波技術大学総合デザイン学科准教授、多摩美術大学グラフィックデザイン学科非常勤講師。視覚障害・聴覚障害のある学生の学ぶ大学でインクルーシブ社会に向けたデザインの模索や提案に関わる教育研究活動に携わっている。その傍らグラフィックデザインを中心に自身のデザイン業務も続けている。

デザイン史学研究会後援

第4回デザイン研究講演会『日本の大衆の趣味とインテリア  「-風」のデザインを考える』

講師:神野由紀 氏

日時:2025年7月13日(日)14:30~16:30 (受付14:00〜)
会場:デザイン史リサーチセンター東京
(住所)東京都新宿区下落合3-15-23-104
申し込み:先着10名
参加費:2000円(資料代、お茶代含む)
※当日、現金にてお支払いください。
※DHRCtokyo有料会員の方は参加費1,000円となります。
デザイン史学研究会後援

【応募フォーム】
https://forms.gle/HCqfT364tJqtRTRX9

講演概要:
インテリアはその人の趣味の集積であるといえます。特別な富裕層ではない場合、ほとんどの人が住まいのインテリアを自分で考えます。私たちは室内を飾ることで、何を目指そうとしてきたのでしょうか。住まいのインテリアからは様々なことを読み取ることが可能ですが、それらは必ずしも良い趣味ではなく、装飾過多でフェイクに満ちていることもあり、建築・デザイン研究の領域からは排除されてきました。近代以降の日本の中流住宅がどう飾られてきたのか紹介し、人々が目指してきた「―風」のデザインを考えます。

神野由紀(じんの・ゆき)
関東学院大学人間共生学部共生デザイン学科教授。筑波大学芸術学研究科修了・博士(デザイン学)。専門は近現代の日本のデザイン文化史。消費社会の生成・発展過程における人々の趣味について、研究している。主な著書に『趣味の誕生』(勁草書房、1994年)『子どもをめぐるデザインと近代』(世界思想社、2011年)『百貨店で〈趣味〉を買う-大衆消費文化の近代』(吉川弘文館、2015年、『趣味とジェンダー ー〈手作り〉と〈自作〉の近代』(代表編者)(青弓社、2019年)など。

デザイン史学研究会後援


第3回デザイン研究講演会「視覚空間とタイポグラフィ」

講師:佐賀 一郎 氏

日時:2025年6月15日(日)14:30~16:30 (受付14:00〜)
会場:デザイン史リサーチセンター東京
(住所)東京都新宿区下落合3-15-23-104
申し込み:先着10名
参加費:2000円(資料代、お茶代含む)
※当日、現金にてお支払いください。
※DHRCtokyo有料会員の方は参加費1,000円となります。

【応募フォーム】
※先着制で定員に達したため、恐れ入りますが、この度の募集は締め切らせていただきました。(2025年6月7日更新)

講演内容:
いくつかのタイポグラフィックなポスターを事例としてとりあげながら、その画面構成を考察します。たとえば風景写真を見るときと、文字を見るときとでは、私たちの態度は大きく異なります。風景写真はある種の視覚的なイリュージョンを生み出し、私たちに風景(空間)を伝えます。タイポグラフィはどうでしょうか。それはあくまで平面上に展開されるものでしょうか。それとも風景写真と同様の、ある種の空間性をともなうものでしょうか。風景を見るようにタイポグラフィを見るとき、なにが見えてくるのかを考察します。

佐賀 一郎(さが・いちろう)
多摩美術大学グラフィックデザイン学科准教授、女子美術大学博士課程修了・美術博士。
専門は近代以降のグラフィックデザインとタイポグラフィの理論と実践。
第8回竹尾デザイン評論部門優秀賞受賞。
訳書に『ウィム・クロウエル:見果てぬ未来のデザイン』(ピー・エヌ・エヌ新社、2012年)、ヨゼフ・ミューラー=ブロックマン著、佐賀一郎監訳『遊びのある真剣、真剣な遊び、私の人生』(ピー・エヌ・エヌ新社、1918年)などがある。

デザイン史学研究会後援


第2回デザイン研究講演会「日本の洋画宣伝とキネマ文字」

講師:西村美香 氏

日時:2025年5月18日(日)14:30~16:30 (受付14:00〜)
会場:デザイン史リサーチセンター東京
(住所)東京都新宿区下落合3-15-23-104
申し込み:先着10名
参加費:2,000円(資料代、お茶代含む)
※当日、現金にてお支払いください。
※DHRCtokyo会員の方は参加費1,000円となります。

【応募フォーム】
※先着制で定員に達したため、恐れ入りますが、この度の募集は締め切らせていただきました。(2025年5月8日更新)

講演内容:
日本語の書体開発ほど煩雑なものはない。英書体がアルファベットとカンマやピリオドなど約物をいれて一書体に対して80種類ほどにすむのに対して、和書体ではひらがな、カタカナ、約物、それに加えて膨大な漢字が必要とされるゆえだ。
今日、印刷のデジタル化、あるいはAIの登場によってこの問題は少しは改善されつつあるが、そういったもののない全てが手作業の時代、新書体はどのように開発されていたのか。1920年代から30年代にかけての書体開発を洋画宣伝を例に垣間見てみようというのが発表の趣旨である。

西村 美香(にしむら・みか)
京都工芸繊維大学大学院修了。工学修士。
山本光学株式会社企画顧問、京都嵯峨芸術大学専任講師を経て、現明星大学教育学部教授。
著書に『モダニズム出版社の光芒』(淡交社)、『二〇世紀のポスター[タイポグラフィ]』(日本経済出版社)など。

デザイン史学研究会後援


第1回デザイン研究講演会「リュベトキンのペンギンプール:ピクチャレスクとイギリス・モダニズム建築の系譜」

日時:2025年2月16日(日)14:30~16:30 (受付14:00〜)
会場:NPO法人DHRCTokyo
申し込み:先着10名
参加費:2000円(資料代、お茶代含む)
講師:近藤存志


申し込みフォーム
※先着制で定員に達したため、恐れ入りますが、この度の募集は締め切らせていただきました。


リュベトキンのペンギンプール
ピクチャレスクとイギリス・モダニズム建築の系譜

近藤存志
1934年6月、『イラストレイテッド・ロンドン・ニュース』は、竣工間もないロンドン
動物園のペンギンプール(Penguin Pool, Regent’s Park Zoo, London, 1933-34)について
、「園内で最もピクチャレスクな一角」と表現しました。
その数年後、ニューヨーク近代美術館が「イングランドの近代建築」(‘Modern
Architecture in England’, 1937)と題した展覧会を開催し、これに併せてラースロー・モホ
イ=ナジ(László Moholy-Nagy, 1895-1946)によって短編映画「新建築とロンドン動物園
」(‘New Architecture and the London Zoo’, 1936)が制作されました。
建築史家ヘンリー=ラッセル・ヒッチコック(Henry-Russell Hitchcock, 1919-87)は
、「イングランドの近代建築展」の開催に際して刊行された書籍に、同展と同じ表題の論
稿を寄せて、その中で「今日、イングランドは近代建築の設計・建設活動において世界を
リードしていると言っても過言ではない」と記しました。そしてさらに続けて、ロンドン
動物園のペンギンプールが「イングランドにおける近代建築の発展が世界の注目を集める
きっかけとなった建造物」であること、またこの建造物によって「イングランドが、近代
建築を現代における合理的な建築のあり方として受け入れただけでなく、最高の技術と美
的創意を兼ね備えた建築の才に秀でた人びとに活躍の機会を提供していることが明らかに
された」と主張しました。
ロンドン動物園で「最もピクチャレスク」な空間にして、「イングランドにおける近代
建築発展の象徴」となったペンギンたちのためのプール。—— 本発表では、「ピクチャレ
スク」(the Picturesque)と「18世紀後半に源流を持つイギリス・モダニズム建築の系譜
」を手掛かりに、バーソルド・リュベトキン(Berthold Lubetkin, 1901-90)の傑作ペンギ
ンプールがイギリスの美術史・建築史に占める位置に注目したいと思います。


近藤 存志(こんどう・ありゆき)
東洋大学福祉社会デザイン学部人間環境デザイン学科教授。日本学術会議連携会員。エデ
ィンバラ大学大学院博士課程修了。PhD in Architecture(エディンバラ大学)。著書に『
時代精神と建築』(知泉書館)、『現代教会建築の魅力』(教文館)、Robert and James
Adam, Architects of the Age of Enlightenment (Routledge)、『キリストの肖像』(教文館
)、『光と影で見る近代建築』(KADOKAWA)、『ゴシック芸術に学ぶ現代の生きかた
』(教文館)。